少女 ポリアンナ。 エレナ・ホグマン・ポーター

『愛少女ポリアンナ物語』各和感想

少女 ポリアンナ

日中、電車に揺られながら、幼少期に読んでいた童話のことをぼんやりと考えていました。 楽しい記憶がいくつか蘇ってきましたので、その中から懐かしい一冊をご紹介します。 まずはあらすじを載せてみますので、内容からタイトルを想像してみてください。 わかりやすいあらすじ 両親が他界して身寄りがなくなったため、叔母に引き取られることになった少女。 ところがこの叔母は、少女の父親との確執があったため、彼女のことを快くは思っていない。 部屋がたくさんあるにもかかわらず、わざと屋根裏部屋を与えたり、何かにつけて少女に無理難題を押し付けたりするなど、意地悪な面ものぞかせる。 少女は持ち前の明るさで、周りの人々の心を変えていき、いつしか村の人気者に。 しかし、少女はある日交通事故に遭い、半身不随になってしまう。 すぐにタイトルが思い浮かんだ方は、この童話の相当なファンかもしれないですね。 今回レビューさせていただく童話は、『少女ポリアンナ』になります。 ここをチェック 1. 主人公だけが普通で、後はみな偏屈 ポリアンナだけがもう嘘みたいに良い子で、後は叔母をはじめ、みなさん一癖も二癖もある方々ばかりです。 しかし、読み進めていくうちに、彼らが偏屈になってしまった本当の理由が語られていきます。 人は心の傷が深ければ深いほど、心を閉ざしてしまうものですね。 ポジティブに考えれば人生が変わる 今は亡き父から「しあわせのあそび(よかった探し)」を伝授され、それを実践しているポリアンナ。 この遊びは、どんなことにも良い点を見つけて喜ぶというもの。 幸福か不幸かは、人間の尺度にすぎないことがここに表現されています。 悪い所に目を向けはじめると、悪いことばかりを考えるスイッチが入ってしまいますが、逆に、良いことに目を向け始めると、良いことばかりを考えるスイッチが入ります。 以前、米国の統計の本(タイトル失念しました)で読んだ内容に、自分は運が良いと考えている人と、運が悪いと考えている人のクジの当たり数には大差は見られないという結果が掲載されていました。 しかし、そこに人情が加わると効果はまた異なってくるのも面白いところです。 一般的に、楽しいことばかりを考えている人には、楽しい人や楽しくなりたい人が集まってきます。 逆に、悪い方向ばかりに物事を捉えてしまう人は、同じような感覚を持つ人が吸い寄せられるようになっていきます。 幸せになりたければ、不毛なことはできるだけ考えないようにすることが大切ですね。 ちいさなお子さんであれば、何でも良いところを見つけて喜ぶようにすれば、ポジティブ・シンキングの訓練になると思いますが、成人が実践するなら、最悪の事態を予測しつつ、その中で最善を尽くす方向で考えるのが、現実的なやり方になると思います。 人の痛みは、なかなか共有できるものではない ポリアンナの他人に対する同情心が嘘くさいとか、偽善っぽいと思い始める読者に配慮したのでしょうか。 彼女を半身不随状態に陥れるという、強烈なパンチを食らわします。 さすがにポリアンナも、このときばかりは災難の中から良いことを見つけられなくなってしまいます。 人が苦しんでいるときに、救いの手を差し伸べようとする気持ちは素晴らしいものですが、その苦しみを想像できないうちは、偽善でしかないですし、わかったような口をききながら、自分は同じ境遇でなくて良かったという素振りが一瞬でも見えようものなら、要らぬお節介どころか、悪意すら感じてしまうことになるでしょう。 それでも種を蒔かなければ何も始まらない ポリアンナが悲しみに暮れていると聞き、村人が続々と集まってきます。 彼らは、彼女のポジティブ・シンキングに助けられた人々です。 彼女の考え方は多くの人々に良い影響を与え、暗く偏屈だった人々が少しずつ明るさを取り戻したり、人のことを思いやれるように変化したりしていました。 ポリアンナが歩けなくなったことを聞きつけ、村人たちはいてもたってもいられなくなったのです。 彼らの気持ちが自然に動くようになったのも、彼女が最初に他人に働きかけたからにほかなりません。 最初に愛情を示さなければ、心からの愛情を受けることはできないことがここに良く表現されていますね。 このレビューをご覧になって、何だか『少女ポリアンナ』に興味が湧いてきた方は、図書館に必ず置いてありますので、一度覗いてみてください。 子供の頃にそんな本も読んだなあと思った方も、もう一度読み直してみると、新たな発見があるかもしれません。

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文学にみる障害者像

少女 ポリアンナ

第1話を無料でご覧いただけます。 第2話以降は、各種有料配信サービスをご利用ください。 詳細はにて! キャラクター/キャスト• ポリアンナ/堀江美都子 両親を亡くした悲しみを乗り越え、明るく前向きに生きる女の子。 どんな事が起きてもその中から良かったと思える事を探し出す「よかった探し」で、周りの人を幸せにしていく。 シマリスのチップマックを可愛がっている。 ジョン牧師/田中秀幸 ポリアンナのお父さんで教会の牧師をしていた。 ポリアンナのお母さんジェニーと駆け落ち同様に結婚するが、妻を亡くした4年後に心臓病で他界。 パレー/野沢雅子 ポリアンナのお母さんの妹。 ジェニーとは仲の良い姉妹だったが、ジョン牧師との結婚以来、ハリントン家に不幸が訪れるようになったため、ジョン牧師を強く憎む。 ポリアンナを義務感から引き取るが、次第に彼女の明るさに心惹かれていく。 ジェニー/土井美加 ポリアンナのお母さん。 2人姉妹のハリントン家の長女として莫大な財産を継ぐ事が約束されていたが、牧師のジョンと駆け落ちしたことで、妹のパレーから恨まれるようになる。 トーマス・チルトン/田中秀幸 とっても親切なお医者さん。 声がジョン牧師とそっくりで、ポリアンナは父の面影を感じ、慕っている。 実はパレーおばさんとは昔恋人同士で、些細な事でケンカ別れしていた。 スタッフ 脚本 久貫千彩子 音楽 小六禮次郎 レイアウト監修 古山匠 キャラクターデザイン 佐藤好春 絵コンテ 矢沢則夫/腰重男/杉村博美/黒川文男/吉田健二郎/片渕須直 ほか 作画監督 佐藤好春 美術監督 川井憲 撮影監督 森田俊昭 録音監督 山田悦司 色指定・検査 小山明子 動画チェック 立石良子/中田博文/箕輪博子/林浩一 編集 瀬山武司/笠原義宏/名取信一 プロデューサー 中島順三/石川泰平 監督 楠葉宏三 オープニングテーマ 「し・あ・わ・せカーニバル」 作詞:岩里祐穂 作曲:芹沢廣明 編曲:和泉一弥 歌:工藤夕貴 エンディングテーマ 「愛になりたい」 作詞:岩里祐穂 作曲:芹沢廣明 編曲:和泉一弥 歌:工藤夕貴 オープニングテーマ 「微笑むあなたにあいたい」 作詞:浅見純 作曲:鈴木キサブロー 編曲:矢野立美 歌:工藤夕貴 エンディングテーマ 「幸福」 作詞:三浦徳子 作曲:小杉保夫 編曲:矢野立美 歌:工藤夕貴.

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エレナ・ホグマン・ポーター

少女 ポリアンナ

"『どんなことの中からでも喜ぶことをさがしだすという遊びなんです。 それはね、いまも言ったでしょう、あたしと松葉杖から始まりましたの』"1913年発刊の本書は、強い意志と努力で行う『何でも喜ぶ』ゲームが街を変えていく、日本でもかって『愛少女ポリアンナ物語』としてアニメ化もされた【全編に希望と温かい心に溢れた】児童文学古典。   個人的には、こんな時だから。 大人も子どもも、嘆いたり、非難するのではなく『何でも喜ぶ』ゲーム的振る舞いが求められるのでは?と思って手にとりました。   さて、そんな本書は孤児となった少女、パレアナが母親の妹にして気難しく、また孤独に暮らしているパレー叔母さんに引き取られるところから始まって、お手伝いさんのナンシー、心を病んだスノー夫人、無愛想なペンデルトンといった大人たちを、そして【遂には街全体を】大好きなお父さんから教わった『何でも喜ぶ』ゲームで癒していくのですが。 正直、登場シーンの【まくし立てるような台詞回し】には"うわ。 ちょっと苦手かも?"と思ったのですが。 それが【彼女なりの意志と努力であったこと】が徐々に、また行間からも感じられて、ちょっとうるっと来てしまいました。   とは言え、後半の【突然車にはねられる展開】には唐突すぎて、ちょっとびっくりしました。 それでも、物語とはいえ、それをキッカケに今までのパレアナのしてきた振る舞いが【全て回収され、大団円にいたる流れ】は、パレー叔母さんの変化も含めて、とても気持ち良い読後感でした。 続編に『パレアナの青春』があるらしいのですが、どうしようかな?本書でとても上手にまとまっているので悩みます。   自分が正しい!と非難合戦を繰り広げる【二項対立的な空気感】に疲れを感じている誰か、また子供だけでなく【拗らせてしまった関係を放置してしまっている】大人にもオススメ。

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