スーパー フライ 級。 プロボクシング・ダブル世界タイトルマッチ

選手紹介|WBO世界スーパーフライ級王座決定戦

スーパー フライ 級

以前は「KOが少ないからつまらない」と言われた軽量級。 特に体格が大柄なアメリカ市場では、軽量級というのはビジネスとしては受け入れられていませんでした。 しかし、日本でも御馴染みのローマン・ゴンザレスや井上尚弥などKOを量産するスーパーフライクラスの選手の出現 しかもその選手がPFP入りするなど、注目はうなぎ上りです。 それを証明するかのうように、「SuperFly」という軽量級にスポットライトを浴びせたイベントもアメリカで開催され、HBO枠で放送されています。 井上尚弥の返上にともない、スーパーフライ級の主要4団体のチャンピオン枠に日本人は入っていませんが それでもこの階級は昨年ロマゴンが敗れるなど波乱が起こり面白い階級です。 まずは、それぞれの団体のチャンピオンを見ていきましょう。 スポンサーリンク IBF王者 ヘルウィン・アンカハス マニー・パッキャオ、ノニト・ドネアに次いで、今最もフィリピンボクシングの期待を集めるのが、このアンカハスです。 以前よりスーパーフライ戦線では、井上、シーサケット、エストラーダ、クアドラスそしてロマゴンがいましたが、このアンカハスも参入です。 2016年9月にIBFの王座を取得し、2018年現在リングマガジンによりスーパーフライ最強ボクサーの第4位に選ばれました。 BoxRecでは7位に入っています。 マニー・パッキャオのプロモーション「MP Promotion」所属の選手として初めて世界チャンピオンになった選手で、より今後の活躍が期待されている選手です。 日本人選手との対戦経験もありますね オーストラリアで行われたパッキャオ対ジェフ・ホーンの試合の前座。 パッキャオは残念な結果に終わりましたが、アンカハスは、帝里木下選手を7回TKOに下しています。 童顔からなのか、そのニックネームは「Pretty Boy」初期のメイウェザーと一緒ですね! しかし、そのファイトスタイルはパッキャオのプロモーションらしく、パッキャオに類似しています。 特に帝里戦のあとの3度目の防衛戦、アンカハスは同級4位だったジェイミー・コンランに圧倒的な力の差を見せつけます。 コンランはそのカウンター以外特に目立った点のないボクサーですが、それまで19戦全勝11KO。 しかしコンランは、アンカハスのパンチで4度もマットに沈みます。 1Rのボディでいきなりコンランがダウンするなど、コンランが弱すぎるのではないかという意見もありますが、4位の選手は楽々仕留められる力を見せつけました。 そして2017年末にボブ・アラムのトップランクと契約。 トップランクは本当に最近よくアジア選手を取りますね~ トップランクと契約して初めての試合、アンカハスは合格点をたたき出します。 IBF同級9位のイスラエル・ゴンザレスを10回TKO勝ちで退けます。 これで4度目の防衛でした。 この試合でやはり NEXTパッキャオと言われる所以がところどころに見られました。 まず構えは両手を高く上げ頭を小刻みに左右へ振りながら相手へ近づいていくようなスタイル。 背後から見ると本当にパッキャオそっくり。 そして長距離からのステップインで左右のワンツー。 パッキャオ程のスピードはありませんが、それで踏み込んでいき、接近戦でのフックも強い。 ゴンザレス戦での1ラウンドのダウンは、さながらパッキャオが対リッキー・ハットン戦で見せた衝撃のフィニッシュブローに似ていました。 この選手と井上選手との試合は是非見たかったですね。 アントニオ・ニエベスよりも明らかに強者ですし、井上選手なら圧倒的に勝てるという簡単な選手ではありません。 ボブ・アラム曰く、放映権の問題でアンカハスを「Super Fly2」に参戦させず、対井上尚弥戦も消えてしまったようです。 それに井上尚弥は嫌気がさして、また減量苦のリミットもありバンダムへ上げたのでしょう。 しかし、スーパーフライ戦線の中で未知数の彼の力量は、シーサケット、エストラーダ、クアドラスそしてロマゴンが並ぶ間に割って入りそうな雰囲気を持っています。 WBA王者 カリッド・ヤファイ ナジム・ハメドのようにイエメンの両親の元、イギリスで生まれ育ったボクサーです。 憧れもハメドみたいですが、スタイルは超オーソドックス。 ガードの間を縫うストレートやフックがいいですね。 左ボディも得意にしているようです。 今のところ23戦全勝で14KO。 現WBAの王者に君臨しています。 この選手では日本では名は知られていませんが、日本人選手や日本に馴染みのある選手との対戦が、その戦歴から見受けられます。 この前比嘉選手に勝ち王座を手に入れたクリストファー・ロサレス、村中優や石田匠とも戦い勝利を収めています。 母国イングランドで、珍しく二試合続けて日本人を迎え入れていますね。 この選手はリングマガジンでは第3位、BoxRecでは第4位と、国際的な評価ではアンカハスよりも上にいます。 今最もボクシングが盛り上がっているイギリスの選手なので、必然的に国際的評価も高くなります。 母国ロンドン五輪で代表経験あるアマエリート。 2012年プロデビュー、現在WBAの王座を2度防衛中で、次戦はアメリカデビューとなります。 対戦相手はデビッド・カルモナ。 井上尚弥が左右両方の拳を負傷していたという大きな譲歩は付きますが 井上選手のWBOスーパーフライのタイトルマッチで唯一判定までいった選手です。 このカルモナに勝っても、ヤファイのスーパーフライ戦線での立ち位置にそこまでの変化はないでしょう。 ちなみにこの選手も、「Super Fly2」にて井上選手の対戦オファーを断った選手です・・ スポンサーリンク WBC王者 シーサケット・ソールビンサイ 井上尚弥もいない、ロマゴンもいないスーパーフライ級で、今の主役はこの男。 現在50戦45勝40KO4敗のハードパンチャー、 シーサケット・ソールビンサイです。 なんとデビューから4戦目でやっと勝利を掴んだ苦労人です。 デビュー2戦目までは共に日本人相手、しかもデビュー戦はその時既に12戦戦っていた八重樫東選手。 完全に かませ犬扱いだったんでしょう。 しかしその後は、WBCのスーパーフライ級王座を獲得し、カルロス・クアドラスに負けて一度王座を奪われてはいますが、その後ここ4年は無敗。 Super Flyに2回連続で出場し、ロマゴンを衝撃KOで下し、ファン・フランシスコ・エストラーダとは激闘を演じました。 特にシーサケット対ファン・フランシスコ・エストラーダは、プロモーターにとって「SuperFly2」というイベントをやってよかったと思わせるような素晴らしい試合でしたね。 井上もロマゴンもいないのに、大成功だったといえるはずです。 この試合の位置づけとしては、シーサケットは本当に強いのか、という事を明確にするための試合でもあったと思います。 ロマゴンを2回倒しているとはいえ、ミニマムから階級を上げて体重の壁という意味合いが強かった。 その相手として、元フライ級スーパー王者で、2016年からスーパーフライで活躍するファン・フランシスコ・エストラーダは相手にとって不足なし。 試合はさながら力対技の図式になりました。 前半はシーサケットの飛び込みが目立ち、後半はエストラーダがそれをいなし、カウンターを決めるという展開が多かったですね。 いきなりの左ボディストレートか、ワン・ツー、逆ワンツーで入ってくるソールビンサイは、エストラーダの体に体当たりするような形で距離を詰め そこから強引な左右アッパー、フック! どんなガードをしていても、ガード上から効いてしまいます。 エストラーダも勢いに押されたのか、真っ直ぐ下がる場面が多く、見栄えが悪い。 しかし後半もソールビンサイもスタミナが切れ始めたのか、前半の勢いはなくなります。 この試合においてエストラーダは打ち合うという姿勢ではありませんでした。 離れていく者を追うというのはリング上では非常にスタミナを使います。 後半コンパクトなエストラーダのパンチがあたりはじめ、どちらに転ぶかわからない判定勝負。 結果はご存じのとおり、ソールビンサイ勝利。 ロマゴンに2回勝っているというひいき目もあったのでしょうが これでスーパーフライ戦線の地盤は完全に固めたといっていいでしょう。 といってもどちらに判定が出てもおかしくない好勝負でした。 予定されるSuper Fly3では、ダイレクトリマッチが予定されていると言われています。 最強はシーサケット、そして統一戦を望む 現在スーパーフライ級には、アンカハス、ヤファイ、シーサケットの他にも、現在チャンピオンではありませんが 上述のエストラーダやクアドラス、マックウィリアムズ・アローヨ等実力の拮抗した役者がそろっています。 現在のチャンピオン同士での対戦はありませんが、やはりトップは シーサケット・ソールビンサイでしょう。 納得いきませんが・・・ シーサケットは過去にクアドラスに負傷判定で負けていますが、そのクアドラスに勝ったエストラーダを下していますし、勢いでも今のシーサケットの方が断然上ですね。 面白そうなのは、「シーサケット対アンカハス」 どちらもパッキャオに似た突進型のファイターなので、アメリカのファンが好きそうな、体がぶつかり合う激闘になるはずです。 パワー、スピードどちらの選手も兼ね備えていますが、パワーであればシーサケット、スピードとガードの固さであればアンカハスに分があります。 ロマゴンを下している印象が強く、この勝負もシーサケットが持って行ってしまいそうですが、実現すれば激闘間違いなし。 是非実現してほしいです。 アンカハスは、トップランク契約になってしまったため、HBOとの関係でSuper Flyのイベントには出場不可。 だとすると、優劣をより明確な形で出すには、WBSSのようなトーナメントでしょう。 軽量級トーナメントは、もう実現に向けて動いていると思うので、実現性は高いですね。 井上尚弥の件があるので、ヤファイもアンカハスも統一戦を望むのかどうか分かりませんが トーナメントとなればマッチメイクは関係なし。 井上が抜けてもスーパーフライ級には是非注目です。 まとめ 以上、現在スーパーフライ級にいる現役最強の選手について書かせて頂きました。 やはりシーサケット・ソールビンサイが最強です。 勝率、KO率、そしてロマゴンを倒し、パウンド・フォー・パウンドの10位以内に食い込んでいることからも申し分なしです。 かませ犬として来日し、デビュー2連続で負けた選手が将来パウンド・フォー・パウンドに食い込んでくるとは、ボクシングは本当に分からないものです・・ 今後はトーナメントか統一戦で、現在スーパーフライ戦線の明確な「最強」を決めてほしいと願うばかりですよ! 対シーサケットであれば、アンカハスもヤファイも、井上戦のような事にはならないと思います。 シーサケットはガードが甘い部分があるので、「今度は負けるんじゃないか」と思われるも、45戦40勝のレコードを残してきています。 次のエストラーダ戦もオッズはほぼ半々になるでしょうが、PFP6位の力を見せつけ、他2人のチャンピオンと明確な優劣を決めてほしい所です。 おわり.

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お馴染みのフライ級。3人の王者に並ぶのはマグラモか、中谷か。

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各階級の制限体重 まずはアマチュアから書いていきますね。 アマチュア女子 フライ級48kg~50kgまでバンタム級52kg~54kgまで ピン級 ~46kgまで ライト・フライ級 46kg~48kgまで ライト・バンタム級 50kg~52kgまで フェザー級 54kg~57kgまで ライト級 57kg~60kgまで ライト・ウェルター級 60kg~63kgまで ウェルター級 63kg~66kgまで ライト・ミドル級 66kg~70kgまで ミドル級 70kg~75kgまで ライト・ヘビー級 75kg~80kgまで ヘビー級 80kg~86kgまで アマチュア女子の方が階級が一つ多く、 アマチュア男子のモスキート級に当たるのがパン級。 ただし男子はジュニアのみですが、こちらは シニアも含みます。 そこから2キロ幅刻みでバンタム級まで、 そこからウェルター級までは3キロ幅刻み。 ライトミドル級のみ4キロ幅で、ミドル、ライトヘビーは5キロ幅と 覚えると良いかと思います。 後、理由は分かりませんが、アマチュア女子のヘビー級は 86kg制限となっていること。 まぁ、そうそう居ないとは思いますけどね。 ちなみに南海キャンディーズのしずちゃん事 山崎静代選手は アマチュアでミドル級なので 70kg~75kgの間という事になります。 女子で身長が182cmという事を考えると 狭き門ということが分かりますね。 アマチュア男子 モスキート級 ジュニアのみ ~45kgまで ライト・フライ級 45kg~48kgまで フライ級 48kg~51kgまで バンタム級 51kg~54kgまで フェザー級 54kg~57kgまで ライト級 57kg~60kgまで ライト・ウェルター級 60kg~64kgまで ウェルター級 64kg~69kgまで ライト・ミドル級 69kg~75kgまで ミドル級 75kg~81kgまで ヘビー級 81kg~91kgまで スーパー・ヘビー級 91kg以上 ジュニアのアマチュアにのみ存在する モスキート級。 そこからライト級までは3kg幅刻みで そこから、4. 6kgになり、 ヘビー級で一気に10キロ幅という感じ。 プロ女子 プロはポンド表記がメインですので ポンドで書かせてもらいます。 豆知識として・・・。 6g ちなみに・・・16oz 16オンス =1ポンドです。 こんなサイトもあるので 自分の体重をオンスで計算してみると 何級か分かっていいかも? アトム級 102ポンド以下(~46. 26kg ミニ・フライ級 102~105 46. 26kg~47. 62kg ライト・フライ級 105~108 47. 62kg~48. 99kg フライ級 108~112 48. 99kg~50. 80kg スーパーフライ級 112~115 50. 08kg~52. 16kg バンタム級 115~118 52. 16kg~53. 52kg スーパーバンタム級 118~122 53. 52kg~55. 34kg フェザー級 122~126 55. 34kg~57. 15kg スーパーフェザー級 126~130 57. 15kg~58. 97kg ライト級 130~135 58. 97kg~61. 23kg スーパーライト級 135~140 61. 23kg~63. 50kg ウェルター級 140~147 63. 50kg~66. 68kg スーパーウェルター級 147~154 66. 68kg~69. 85kg ミドル級 154~160 69. 85kg~72. 57kg スーパーミドル級 160~168 72. 57kg~76. 20kg ライトヘビー級 168~175 76. 20kg~79. 38kg ヘビー級 175ポンド以上 79. 38kg~無制限 階級毎の名前の違いはあるものの、 プロ男子と全く同じ17階級に分かれています。 そしてポンド表記になり、 非常に細かな体重制限があることがわかりますね。 階級名称 体重制限 ミニマム級 105ポンド以下(47. 63kg ライト・フライ級 105~108 47. 62kg~48. 99kg フライ級 108~112 48. 99kg~50. 80kg スーパーフライ級 112~115 50. 08kg~52. 16kg バンタム級 115~118 52. 16kg~53. 52kg スーパーバンタム級 118~122 53. 52kg~55. 34kg フェザー級 122~126 55. 34kg~57. 15kg スーパーフェザー級 126~130 57. 15kg~58. 97kg ライト級 130~135 58. 97kg~61. 23kg スーパーライト級 135~140 61. 23kg~63. 50kg ウェルター級 140~147 63. 50kg~66. 68kg スーパーウェルター級 147~154 66. 68kg~69. 85kg ミドル級 154~160 69. 85kg~72. 57kg スーパーミドル級 160~168 72. 57kg~76. 20kg ライトヘビー級 168~175 76. 20kg~79. 38kg クルーザー級 175~200 79. 38kg~90. 72kg ヘビー級 200ポンド以上 90. 72~無制限 階級名称 平均身長 ミニマム級 155~157cm ライト・フライ級 158~160cm フライ級 161~162cm スーパーフライ級 162~163cm バンタム級 163~165cm スーパーバンタム級 165~167cm フェザー級 167~169cm スーパーフェザー級 169~171cm ライト級 171~173cm スーパーライト級 173~175cm ウェルター級 175~177cm スーパーウェルター級 177~179cm ミドル級 179~181cm スーパーミドル級 181~183cm ライトヘビー級 183~185cm クルーザー級 185~187cm ヘビー級 187cm以上 アマチュアでは 同じ名前の階級でも 体重は違いました。 例えば、ライトミドル級は、 女子が66~70kgなのに対し 男子は69~75kg制限でした。 しかし、プロは違います。 名称が同じ階級であれば制限体重も 男女共に同じ。 なので覚えやすい。 よく見てもらえればわかりますが、 実は女子と男子、先ほど書いた通り、 17階級で同じなのですが、 階級の並び順は若干違えど、 名称が同じ階級の制限体重は同じなんです。 唯一違うのがヘビー級のみ。 色分けしてみたので見比べて見て下さいね。 なので、 男子のミニマム級の下に 女子のミニ・フライ級とアトム級が来る感じで、 女子のヘビー級の位置に男子のクルーザー級が来て、 その上に男子ヘビー級が来る感じですね。 また上にも書いてある身長は目安として考えてくださいね。 特にスーパーライト、ウェルター、スーパーウェルターは 上げ下げ激しいし厳密に書いたらもっと平均身長は 近いと思われます。 まとめ いかがだったでしょうか? 今回はボクシングの階級ごとの体重区分を書かせてもらいました。 アナタは何級でしたか? ちなみにニナは 身長がフェザー級からライト級、 体重がライト級からウェルター級でしたw これを見ればどれだけこのスポーツは 細かな体重制限のもとハードな練習をこなしているかというのが お分かりいただけたのではないかと思います。 ちょっと脱線 自分が好きなスーパースター マニーパッキャオは、 フライ級からスタートし、 最終的には階級にして6階級、 飛び級もしているので全て間も合わせると、 10階級分体重を上げた事になります。 彼の身長は169cm。 フライ級では大柄なボクサーだった彼も スーパーウェルター級になると小さな選手です。 後に殺されるかと思ったと語った、 寺尾新選手とパッキャオの試合の動画。 当時のパッキャオはまだ世界的には無名。 フライ級時で細いのが分かりますね。 下がウェルター級の時のパッキャオの動画。 完璧に仕上げてきたコットを返り討ちする動画。 体の大きさがフライ級と比べ全然違うのが分かるかと思います。 平均身長にして、フライ~スーパーウェルターは 18cm程度違い、体重にすると約20キロも違う、 その中の階級の ビッグネームを倒した事になるんですね。 彼の凄さをこの上の票を見ただけでも 分かるのではないでしょうか。 と、言う訳で。 今回もボクシングのネタ。 いかがだったでしょうか? 今後ボクシングを始める時の 一つの参考にもなると思いますので、 是非じっくり見てくださいね^^ ではでは! ニナ でした。 またお会いしましょう^^.

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【ボクシング】現役限定!スーパーフライ級最強チャンピオンは誰だ!

スーパー フライ 級

以前は「KOが少ないからつまらない」と言われた軽量級。 特に体格が大柄なアメリカ市場では、軽量級というのはビジネスとしては受け入れられていませんでした。 しかし、日本でも御馴染みのローマン・ゴンザレスや井上尚弥などKOを量産するスーパーフライクラスの選手の出現 しかもその選手がPFP入りするなど、注目はうなぎ上りです。 それを証明するかのうように、「SuperFly」という軽量級にスポットライトを浴びせたイベントもアメリカで開催され、HBO枠で放送されています。 井上尚弥の返上にともない、スーパーフライ級の主要4団体のチャンピオン枠に日本人は入っていませんが それでもこの階級は昨年ロマゴンが敗れるなど波乱が起こり面白い階級です。 まずは、それぞれの団体のチャンピオンを見ていきましょう。 スポンサーリンク IBF王者 ヘルウィン・アンカハス マニー・パッキャオ、ノニト・ドネアに次いで、今最もフィリピンボクシングの期待を集めるのが、このアンカハスです。 以前よりスーパーフライ戦線では、井上、シーサケット、エストラーダ、クアドラスそしてロマゴンがいましたが、このアンカハスも参入です。 2016年9月にIBFの王座を取得し、2018年現在リングマガジンによりスーパーフライ最強ボクサーの第4位に選ばれました。 BoxRecでは7位に入っています。 マニー・パッキャオのプロモーション「MP Promotion」所属の選手として初めて世界チャンピオンになった選手で、より今後の活躍が期待されている選手です。 日本人選手との対戦経験もありますね オーストラリアで行われたパッキャオ対ジェフ・ホーンの試合の前座。 パッキャオは残念な結果に終わりましたが、アンカハスは、帝里木下選手を7回TKOに下しています。 童顔からなのか、そのニックネームは「Pretty Boy」初期のメイウェザーと一緒ですね! しかし、そのファイトスタイルはパッキャオのプロモーションらしく、パッキャオに類似しています。 特に帝里戦のあとの3度目の防衛戦、アンカハスは同級4位だったジェイミー・コンランに圧倒的な力の差を見せつけます。 コンランはそのカウンター以外特に目立った点のないボクサーですが、それまで19戦全勝11KO。 しかしコンランは、アンカハスのパンチで4度もマットに沈みます。 1Rのボディでいきなりコンランがダウンするなど、コンランが弱すぎるのではないかという意見もありますが、4位の選手は楽々仕留められる力を見せつけました。 そして2017年末にボブ・アラムのトップランクと契約。 トップランクは本当に最近よくアジア選手を取りますね~ トップランクと契約して初めての試合、アンカハスは合格点をたたき出します。 IBF同級9位のイスラエル・ゴンザレスを10回TKO勝ちで退けます。 これで4度目の防衛でした。 この試合でやはり NEXTパッキャオと言われる所以がところどころに見られました。 まず構えは両手を高く上げ頭を小刻みに左右へ振りながら相手へ近づいていくようなスタイル。 背後から見ると本当にパッキャオそっくり。 そして長距離からのステップインで左右のワンツー。 パッキャオ程のスピードはありませんが、それで踏み込んでいき、接近戦でのフックも強い。 ゴンザレス戦での1ラウンドのダウンは、さながらパッキャオが対リッキー・ハットン戦で見せた衝撃のフィニッシュブローに似ていました。 この選手と井上選手との試合は是非見たかったですね。 アントニオ・ニエベスよりも明らかに強者ですし、井上選手なら圧倒的に勝てるという簡単な選手ではありません。 ボブ・アラム曰く、放映権の問題でアンカハスを「Super Fly2」に参戦させず、対井上尚弥戦も消えてしまったようです。 それに井上尚弥は嫌気がさして、また減量苦のリミットもありバンダムへ上げたのでしょう。 しかし、スーパーフライ戦線の中で未知数の彼の力量は、シーサケット、エストラーダ、クアドラスそしてロマゴンが並ぶ間に割って入りそうな雰囲気を持っています。 WBA王者 カリッド・ヤファイ ナジム・ハメドのようにイエメンの両親の元、イギリスで生まれ育ったボクサーです。 憧れもハメドみたいですが、スタイルは超オーソドックス。 ガードの間を縫うストレートやフックがいいですね。 左ボディも得意にしているようです。 今のところ23戦全勝で14KO。 現WBAの王者に君臨しています。 この選手では日本では名は知られていませんが、日本人選手や日本に馴染みのある選手との対戦が、その戦歴から見受けられます。 この前比嘉選手に勝ち王座を手に入れたクリストファー・ロサレス、村中優や石田匠とも戦い勝利を収めています。 母国イングランドで、珍しく二試合続けて日本人を迎え入れていますね。 この選手はリングマガジンでは第3位、BoxRecでは第4位と、国際的な評価ではアンカハスよりも上にいます。 今最もボクシングが盛り上がっているイギリスの選手なので、必然的に国際的評価も高くなります。 母国ロンドン五輪で代表経験あるアマエリート。 2012年プロデビュー、現在WBAの王座を2度防衛中で、次戦はアメリカデビューとなります。 対戦相手はデビッド・カルモナ。 井上尚弥が左右両方の拳を負傷していたという大きな譲歩は付きますが 井上選手のWBOスーパーフライのタイトルマッチで唯一判定までいった選手です。 このカルモナに勝っても、ヤファイのスーパーフライ戦線での立ち位置にそこまでの変化はないでしょう。 ちなみにこの選手も、「Super Fly2」にて井上選手の対戦オファーを断った選手です・・ スポンサーリンク WBC王者 シーサケット・ソールビンサイ 井上尚弥もいない、ロマゴンもいないスーパーフライ級で、今の主役はこの男。 現在50戦45勝40KO4敗のハードパンチャー、 シーサケット・ソールビンサイです。 なんとデビューから4戦目でやっと勝利を掴んだ苦労人です。 デビュー2戦目までは共に日本人相手、しかもデビュー戦はその時既に12戦戦っていた八重樫東選手。 完全に かませ犬扱いだったんでしょう。 しかしその後は、WBCのスーパーフライ級王座を獲得し、カルロス・クアドラスに負けて一度王座を奪われてはいますが、その後ここ4年は無敗。 Super Flyに2回連続で出場し、ロマゴンを衝撃KOで下し、ファン・フランシスコ・エストラーダとは激闘を演じました。 特にシーサケット対ファン・フランシスコ・エストラーダは、プロモーターにとって「SuperFly2」というイベントをやってよかったと思わせるような素晴らしい試合でしたね。 井上もロマゴンもいないのに、大成功だったといえるはずです。 この試合の位置づけとしては、シーサケットは本当に強いのか、という事を明確にするための試合でもあったと思います。 ロマゴンを2回倒しているとはいえ、ミニマムから階級を上げて体重の壁という意味合いが強かった。 その相手として、元フライ級スーパー王者で、2016年からスーパーフライで活躍するファン・フランシスコ・エストラーダは相手にとって不足なし。 試合はさながら力対技の図式になりました。 前半はシーサケットの飛び込みが目立ち、後半はエストラーダがそれをいなし、カウンターを決めるという展開が多かったですね。 いきなりの左ボディストレートか、ワン・ツー、逆ワンツーで入ってくるソールビンサイは、エストラーダの体に体当たりするような形で距離を詰め そこから強引な左右アッパー、フック! どんなガードをしていても、ガード上から効いてしまいます。 エストラーダも勢いに押されたのか、真っ直ぐ下がる場面が多く、見栄えが悪い。 しかし後半もソールビンサイもスタミナが切れ始めたのか、前半の勢いはなくなります。 この試合においてエストラーダは打ち合うという姿勢ではありませんでした。 離れていく者を追うというのはリング上では非常にスタミナを使います。 後半コンパクトなエストラーダのパンチがあたりはじめ、どちらに転ぶかわからない判定勝負。 結果はご存じのとおり、ソールビンサイ勝利。 ロマゴンに2回勝っているというひいき目もあったのでしょうが これでスーパーフライ戦線の地盤は完全に固めたといっていいでしょう。 といってもどちらに判定が出てもおかしくない好勝負でした。 予定されるSuper Fly3では、ダイレクトリマッチが予定されていると言われています。 最強はシーサケット、そして統一戦を望む 現在スーパーフライ級には、アンカハス、ヤファイ、シーサケットの他にも、現在チャンピオンではありませんが 上述のエストラーダやクアドラス、マックウィリアムズ・アローヨ等実力の拮抗した役者がそろっています。 現在のチャンピオン同士での対戦はありませんが、やはりトップは シーサケット・ソールビンサイでしょう。 納得いきませんが・・・ シーサケットは過去にクアドラスに負傷判定で負けていますが、そのクアドラスに勝ったエストラーダを下していますし、勢いでも今のシーサケットの方が断然上ですね。 面白そうなのは、「シーサケット対アンカハス」 どちらもパッキャオに似た突進型のファイターなので、アメリカのファンが好きそうな、体がぶつかり合う激闘になるはずです。 パワー、スピードどちらの選手も兼ね備えていますが、パワーであればシーサケット、スピードとガードの固さであればアンカハスに分があります。 ロマゴンを下している印象が強く、この勝負もシーサケットが持って行ってしまいそうですが、実現すれば激闘間違いなし。 是非実現してほしいです。 アンカハスは、トップランク契約になってしまったため、HBOとの関係でSuper Flyのイベントには出場不可。 だとすると、優劣をより明確な形で出すには、WBSSのようなトーナメントでしょう。 軽量級トーナメントは、もう実現に向けて動いていると思うので、実現性は高いですね。 井上尚弥の件があるので、ヤファイもアンカハスも統一戦を望むのかどうか分かりませんが トーナメントとなればマッチメイクは関係なし。 井上が抜けてもスーパーフライ級には是非注目です。 まとめ 以上、現在スーパーフライ級にいる現役最強の選手について書かせて頂きました。 やはりシーサケット・ソールビンサイが最強です。 勝率、KO率、そしてロマゴンを倒し、パウンド・フォー・パウンドの10位以内に食い込んでいることからも申し分なしです。 かませ犬として来日し、デビュー2連続で負けた選手が将来パウンド・フォー・パウンドに食い込んでくるとは、ボクシングは本当に分からないものです・・ 今後はトーナメントか統一戦で、現在スーパーフライ戦線の明確な「最強」を決めてほしいと願うばかりですよ! 対シーサケットであれば、アンカハスもヤファイも、井上戦のような事にはならないと思います。 シーサケットはガードが甘い部分があるので、「今度は負けるんじゃないか」と思われるも、45戦40勝のレコードを残してきています。 次のエストラーダ戦もオッズはほぼ半々になるでしょうが、PFP6位の力を見せつけ、他2人のチャンピオンと明確な優劣を決めてほしい所です。 おわり.

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